5月17日、18日の両日、山梨県甲府市で左官を考える会主催、左官講習会が行われた。
二日とも参加する予定だったが、17日は知り合いの工務店から建前の応援を頼まれて参加出来ず、残念。
18日のみ、見学として参加させて頂いた。
前日、デモンストレーションで講師陣が仕上げたという黒磨きの壁。
植田親方は「上手くいかんかった」と仰っていたが、なかなかの出来栄え。
これを塗るところが見たかったんだけど…。
この日も鏝を作っている加治屋さんが2軒、店を開いていたが、どちらも大盛況。
左官屋さんが元気だと鏝鍛冶屋さんも仕事が増える。
またその逆も然り。
業種は違うが、職人さんの道具は興味深く、飽きることなく見ることが出来る。
勇建工業さんの竈や岡持ちも展示されていた。
今回講習会で使う材料の配合表。
こういうのを包み隠さず公表するのが、左官講習会の良いところだと思う。
パネルがセットされた会場。
作業の前に、少しだけ皆さんの道具を見せてもらった。
道具やその仕舞い方に、それぞれの個性やこだわりが感じられて、とても楽しいし勉強になる。
そうこうするうちに、白磨きと黒磨きの二チームに分かれて、講習会の始まり。
こちらは黒磨きのグループ。
講師である藤田親方と、左官を考える会を立ち上げた淡路の植田親方のやり取りが楽しかった。
皆さんが作業に取り掛かると、会場はたちまち熱気で溢れた。
道具も様々だが、仕上げのタイミングややり方も人それぞれ。
それがまた素晴らしい。
植田親方もパネルに向かっておられた。
親方の手際の良さは、やはり他の人とは一味もふた味も違う。
粉打ち。
ひと通り鏝を通した後は、素手での磨き。
講習会で何度も拝見しているが、親方の確立された技。
何度見ても素晴らしい。
白磨きも黒磨きも、午前中で皆さんほぼ仕上がっていた。
お昼になり、この日私はここで失礼したが、今回も参加した方にはとても有意義だったに違いない。
甲府という、比較的近くで行われたこともあり、知り合いの左官屋さんも何人か来ていて仕事の話も出来たし、やはり今回も行って良かった。
今回、段取りや準備・片付けを担当した、地元山梨の左官屋さんは大変だったと思う。
お疲れ様でした。