現場の土を壁に塗ったこだわりの家。

山梨県白州町

山梨県北杜市白州町で、自然素材にこだわった家を建てました。
コンクリートやビニールなどの石油製品、グラスウールや合板などの工業製品を出来るだけ使わず、
石、木、土、鉄、竹、藁、葦といった自然のものを最大限生かした家です。

基礎のベースにはコンクリートの代わりに、現場の土と砕石に石灰とセメントを混ぜて、ミキサーで練ったものを使用。
四方には石積みの基礎、中の独立基礎には自然石をそのまま使いました。

材木は、現場にストックしてあったものをその場で加工。
ほどんどが杉材で、タイコ引き丸太、4寸角、板材など、かなりの本数がありましたが、全部使い切りました。

自然石の上の束柱は、全て石の形に合わせて加工。
太い柱は8寸角、その他の柱は4寸角です。

棟木の下に丸太で、棟持梁を入れました。
その上に4寸角の垂木を架け、野地板を張ります。

屋根に土を載せるため、野地板の上に垂木を縦横に入れます。
土を入れ、更に野地板を張って、洋瓦を葺きました。

木摺りを細かく打ち付けて、土壁の下地とします。
壁に塗る土は、現場の土をふるって石を取り除き、石灰を混ぜて練ったものを使いました。
下塗りと中塗りでは砂の配合を変えて、ひび割れを防ぎます。

外壁も内壁も同じ土を使います。
ただ内壁は、3度塗りで仕上げました。仕上げは、珪藻土です。

完成間近の室内の様子。
4寸角で格子を作りました。本棚は杉の無垢板です。

完成後の室内の様子。
テーブルはタイコ引きの丸太を3枚合わせたもの。大人4人で持ち上げるのがやっとです

外観。
ベランダの柱もタイコ引き丸太です。

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