八寸角通し柱の家

2010年 山梨県白州町

山梨県白州町で現在(2010年)建築中の家。
自然素材のみを使い、特に材木をふんだんに使った太い柱の家。

以前土壁の家を作った同じ敷地内に、別棟で母屋を建てる計画。
敷地が斜面のため、石積みによる造成工事を行う。

基礎工事。
束柱を立て、床下の風通しを良くするため、全面コンクリートのベタ基礎に。
北側のみ布基礎を立ち上げて、土留めの役割と強度を出す。

家の骨組みとなる木材は、普通の住宅の倍以上の太さがある。
四隅の通し柱は、八寸(240ミリ)角、長さは6メートル。
その他の柱・梁・桁など、ほとんどが規格外の大きさ。
全て伊那の有賀製材さんで用意して頂いた。

これだけの材料の墨付けと刻みには、かなりの時間がかかることが予想される。
雨が降っても困るし、夏の炎天下での作業もかなり堪えることから、工場の前のスペースに足場丸太を使って下小屋を作った。
材料を移動させながらの作業で、結構手間がかかった。二人で四日間ほどの作業。
材料をその屋根の下に運び入れ、墨付けと刻みが始まった。

ひたすら墨つけと刻みの日々。
材料が大きいので、取り回しが大変。
一部タイコ梁があるので、墨つけ刻みは横架材から行う。そうしないと柱の高さが決められない。
梁の加工が終わり、柱に取り掛かる。

二ヵ月程掛かり、ようやく全ての材料の墨つけ刻みが終了。
いよいよ現場での建て方が始まる。
先ず最初は土台伏せ。束で床下を浮かせるので二重土台に。
その後、クレーンを使って柱、梁を組んでいく。

クレーン作業は一日の予定だったが、何かと手間が掛かり、結局二日間かかった。

クレーン作業二日目。
構造材が太く、組みあがると迫力の建物に。

無事棟上も終わり垂木を掛ける。
敷地が高台にあり、建ってみると見上げるような存在感ある建物になった。

足場をかける。
今回は、山梨県の間伐材を使った丸太足場。
丸太足場は危険という風潮だが、きちんとかければむしろ安全で作業もやりやすい。
その上、今はあまり利用価値のない小径木の間伐材を使うので、結果的に林業の助けになると思う。

屋根工事。
カラマツ材の化粧野地板を張り、その上に防水紙を張る。
更にその上に垂木を乗せ、断熱材を入れ、野地板を張る予定だが、しばらく間が空くのでブルーシートで養生。

屋根の仕上げを後にしたのは、寒くなる前に土壁の下塗りを終えたかったから。
土壁の下地を作る。今回は木摺り縄を巻いた巻き木舞。
壁土は、数か月間練っておいたものを使う。
土は、塗る前に再度練る。その際、藁や砂など必要に応じて加える必要があるからだ。

本格的な寒さが来る前に、何とか壁塗りが終了。乾燥期間は約1か月。ぎりぎりのタイミングだった。

1階ベランダ下屋の工事。
現地で伐採した栗の木を柱に、梁のタイコ丸太は以前伐採してうちに置いてあった広葉樹。

1階ベランダ下屋の工事の続き。
野地板を張り、シートタイプの屋根を張って完成。

屋根工事。
先ずは屋根足場を組み、垂木、断熱材、野地板、防水紙を張り、その上に瓦を施工。

瓦屋さんと、瓦を葺く。
鉄工所で作ってもらった煙突トップも取り付けた。

瓦屋さんと、瓦を葺く。
鉄工所で作ってもらった煙突トップも取り付けた。

つづく

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