チャナメツムタケ

工場と森の境目で、ひょっこり顔を出しているキノコを発見。
チャナメツムタケだ。
例年ならば喜んで収穫、晩ごはんのおかずになるところだが、今年ばかりはそういうわけにはいかない。
つい先日、佐久市で収穫されたチャナメツムタケから、高い濃度の放射性セシウムが検出されたと報道されたばかりだ。

専門家に言わせると「原発事故の影響が極めて高い」ということになるのだろうが、仮にそれ以外の可能性があるとすれば、そっちの方がはるかに大問題だ。
だからいちいち回りくどい言い方をしなくても、正直に原発事故の影響と言った方が良い。

チャナメツムタケ

というわけで、この美味しそうなチャナメツムタケは写真のみ撮られただけで収穫はまのがれた。
せめて今年はしっかりと胞子を飛ばして、来年以降に子孫を残してほしい。

チャナメツムタケ

ところで、このキノコを収穫して、着払いで(もしくは請求書と共に)東電に送ったらどうなるのだろうか。
原発事故の影響で被害を受けた生産者さんはみなさん困っていると思うが、それを東電が保証するのは当然だ。
農畜海産物の放射線を測定などせずに市場に流すというのは、消費者に事故のつけを回すことになる。
それらの生産物は一度東電に買い取らせるべきだ。
それが本当に保証するということではないか。
当然東電は破たんするが、むしろ破たんさせた方が良い。
情報公開だとか、独占禁止だとか、発送電分離だとか、事故直後は話題に上っていたことも、最近めっきり言われなくなってしまった。
関係機関はこのままうやむやにしてしまうつもりなんだろうし、それを狙っているとしか思えないが、我々一般人は、事故のことは忘れず、責任を追及し続けることが必要不可欠。
たとえ個人で収穫したキノコでも、去年までは普通に食べられていたもの。
それを出来なくした国や東電には、責任を取る義務があるはずだ。
やはりこのキノコは、東電に送るべきだな。
放射線測定検査を拒んでいる生産者さんは、是非考えを改め、消費者に着けを回さず、事故を起こした張本人の国や電力会社にその責任を問うて欲しい。
捨てたごみを拾うこと、それがごみを捨てた者の責任だ。

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