版築のサンプル2つ目を作ったあたりから、どうせサンプルを作るのなら何か使えるものができないだろうか、と考えた。
そこで思いついたのが、版築で作った暖炉。
工場で使っていた薪ストーブを去年、自宅に持って行ってしまったので、工場の一角に設置することに。
どうせやるなら暖炉ではなく、ロケットストーブの仕組みを取り入れた燃焼システムにしようと思いついた。
以前シャロムの臼井さんが作った、ペチカ型ロケットストーブを参考に、手元にある材料で型枠を組む。
燃焼搭は120ミリのステンレス煙突、ボイド管を使って土の層と断熱材の層を作る。
ボイド管の二重目は断熱層。
手元に適当な断熱材がなかったので、もみ殻に土を混ぜたものを使ってみる。
ヒートライザーと断熱層の間には、土を詰めて突き固めた。
高温でステンレス煙突が傷んでも、この土の層が断熱材を保護してくれるのではという目論見。
あとはひたすら土を練り、型枠に入れ突き固める。
一番上は鉄板でふさぐ予定。
排気の通り道を想像しながら煙道を作ってみた。
型枠を外す。
思わず声を上げてしまいそうなくらい、版築の美しいラインが現れた。
右側の一段低いところが焚口。
これ一台で、今年の冬は工場での作業が楽しくなりそう。