工房の近くでふくろうを見た話は、以前書いた。
それ以降も何度か同じ場所でふくろうを見かけたが、実は最近、その同じ場所で、別の鷹らしき1羽の鳥をよく見かけるようになった。
最近見かける、というのは違うかもしれない。ふくろうと出会う以前から、あの辺りで鷹らしき鳥を何度か見たことがあった。
それがここ最近、頻繁に見かけるようになったのだ。
ある時、電柱のてっぺんに止まっているのを見つけたのでカメラを向けると、飛んでいってしまった。
何度かそんな事があって、ついに先日、写真を撮らせてくれた。
その鷹くんが、数日前、なんと彼女と二人でいるところを目撃した。いつもの場所で2羽の鷹が、電柱のてっぺんに仲良く止まっていたのだ。
厳密には、それまでよく見かけた鳥がオスなのかメスなのか、その時の2羽の内の1羽がいつも見かける鳥なのか、そもそもその2羽がつがいなのかどうか、はっきりしたことわからないけれど、僕の気持ちとしては、いつも見かける鳥はオスで、「これが僕の彼女ですよ」といって紹介してくれたのだと、勝手に想像して嬉しくなってしまった。
軽トラのスピードを緩めて、電柱の手前で止まるとすぐに、その2羽の鳥は飛び立ってしまったが、とても良い気分になって、いつものように「がんばれよ」と声をかけてその場を立ち去った。
近いうちに、いつものあの辺りで、巣立ったばかりの鷹の姿が見られるかもしれない。