今年に入ってから、時間をみつけてこつこつ工事をやっていた工房がほぼ完成した。
ここにはまだ電気も水道もなく、本格的な運用はもう少し先のことだが、とにかく壁も屋根も窓もある自分の工房が出来た事は、仕事をする上でも大きな前進だ。
なぜここにはまだ電気も水道もないのか。
それはひとえに、先立つものがないからだ、と言ってしまえばみもふたもないが、、、。
一つのこだわりと言うか意地と言うか、電気や水道がなくても、とりあえずこのくらいのものは出来るという事を、自分自身の中で証明できたのは、自己満足といわれるかもしれないが大きいのだ。
とは言え、本気で土地を探す場合、上下水道や電気などのインフラは必ず確認しておく必要がある。
工房を建てたこの土地には、もちろん水道も来ているし電気も契約さえすればすぐに引くことが出来る。
下水はないが、合併浄化槽で対応できるし、今のところ合併浄化槽は町の補助金の対象にもなるはずだ。
でも、電気も水道もなくてどうやって工事をしたのかというと、電気は中古で買った発電機で賄い、水は近くの川から汲んできて使ったのだ。
高い所で作業している時など、伝道工具を使うのにいちいち一度下まで降りて発電機で電気を起こすのはめんどくさいし、コンクリートやモルタルを練る水を、その度に川に汲みに行くのは、自分でもあきれるほど原始的な作業だったけれど、普段の仕事をしている時はほとんど意識しない電気や水の大切さを実感できたのは良い経験だった。
この工房、近々外壁に塗装をしていよいよ完成だ。
その後は、電気と水道を引いて本格的に仕事で使おう。
でもまだ、もう少し先になるかな。
何しろ先立つもののためにも、工房以外の仕事をしなければならない。