高校からの付き合いで部活も一緒だった同級生が、京丹後で旅館をやっている。先日嫁さんの実家に行ったついでに、両親と家族で1泊させてもらった。名前はみのり旅館。高校の同級生の職業は様々だが、旅館の支配人をやっているのは彼だけだと思う。
彼の旅館がある京丹後市網野町浜詰は、夕日ヶ浦という湾に面した小さな町だが、40もの民宿や旅館がある観光地だ。
この辺りの名物はなんと言っても冬のかにで、シーズンになると山陽山陰・関西圏からたくさんの人が訪れるそうだ。
もちろん夏場の海水浴シーズンも忙しいそうで、夏休み中は旅館が一杯になると言っていた。この時期の料理は但馬牛やアワビ、ウニなどがメインだが、山陰地方では夏場に岩ガキを食べるようで、これもなかなかの味だった。
この浜詰という地域は、かつて織物が盛んで、今は少なくなってしまったようだが、それでも、町を歩いているとあちこちで機織機の音が聞こえてきた。街並みも木造の古い建物で統一感があり、以前は機織工場として使っていたのだろう、少し屋根の高い細長い建物が多く、町全体がこじんまりと落ち着いた感じで良い雰囲気だった。
そんな静かな町にあるみのり旅館。決して豪華な設備があるわけではないが、清潔感があり、押し付けがましいところがなく、料理もとてもおいしかった。
同級生がやっているということもあり、是非応援したい。こういう施設を応援するということは、お客さんを連れてたくさん泊まりに行く事だ。家族も喜ぶし、これからは丹後半島に行く機会が増えるかもしれない。