ストローベイルハウスin北海道

他の人と比べ海外には何度も行った経験があるが、国内となるとまだ行っていない場所が多い。沖縄には最近になって二度行ったが、九州にはまだ一度しか行ったことがない。高校時代、部活(ブラスバンド)の演奏旅行で大分に一度行ったきりだ。
東北から北もまだ行ったことがない。福島県も秋田県も岩手県も青森県もまだ知らない。もちろん北海道もそうだった。

ところが最近、北海道に来てほしいと言ってくれる人が現れた。ストローベイルハウスで家を建てたいが協力してくれる人を探している。こっちに来て色々アドバイスをしてほしいということだった。
何しろ北海道は遠いし、行くだけで先方にとって結構な出費になる。その出費に見あうだけのアドバイスなり仕事が出来るかどうか、何しろ初めて行く土地だし様子がわからず迷っていたが、一度会って話をしてみないことには始まらないと思い、とにかく行ってみることにした。

呼んでくれたのはアメリカ人のトビーと日本人女性マイコ夫婦。もちろん会うのは初めてだが、行く前に彼のブログを見たり電話で話したりメールでやり取りしていたので、初めて会ったにもかかわらず初対面という感じがしなかった。二人は僕よりも少し年下で、今は北海道の旭川で暮らしている。
二日間の短い滞在だったがその間、空港の送迎や移動の際の運転、食事も頂き夜は家に泊めて頂いたり、すっかりお世話になった。

旭川に着いて先ず行ったのは町の役場だ。二人が町の運営する公社の土地を手に入れたということで、担当の人は親身になって色々な相談に乗ってくれているようだ。ストローベイルハウスは前例がないということで、確認申請の手続きについても色々アドバイスをもらった。
そしてもう一つ重要な藁の手配についても、近くで農業をやっておられる方を紹介してくれた。
ちょうど町のイベントの準備で近くに居られるということで、早速その方ともお会いしたが、話をするうちに建物を建てる予定の土地の一番近い田んぼがその人のものだということがわかった。
ただの偶然かもしれないが、こういう話を進めていく上で、人と出会うタイミングとか偶然の出会いみたいなものはとても大切だと思っている。今回も最も大きな問題だと思っていた藁の手配やベイルの製作に、その方の協力を頂けるということがわかったことで、これからこの計画がうまくいくかもしれないという手ごたえを感じた。

翌日は、施工をしてもらう予定の方々とお会いした。一人はログビルダーの堺さん。今まで建てたものを見せてもらったが、良い仕事をされているようだ。もう一人は、オーストラリア人のストローベイルのビルダー。彼の名はステファン。
その日の朝、家を出る前に1本のビデオを見せてもらった。ストローベイルハウスを作るワークショップの様子をまとめたDVDだったが、そこで講師をしていたのがステファンだった。
トビーとステファンとの出会いも偶然で、以前からビデオで見ていたステファンが北海道に住んでいるということを知った時はとても驚いたそうだ。
そのメンバーで、堺さんの事務所で話をした。

北海道

専門家が揃っているので話は早く、ここでもこの計画が上手くいく予感というか手ごたえを感じた。

本格的なストローベイルハウスの住宅は、日本ではまだそんなに多くはない。今回は施主側にも施工する側にも外国人がいて、デザインや機能的にも本格的なストローベイルハウスが出来る可能性が大きい。地理的にもどこまでお手伝いできるかわからないが、良い建物が出来るのを期待し応援している。

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