左官講習会

10月20日、東京中野の富沢建材で行われた左官講習会(伊勢磨きのかまど作り)に参加してきた。

僕自身、今年に入って4回ほど左官講習会に参加しているが、毎回必ずお会いする紳士がいた。
その方はいつもキャノンの一眼レフカメラを首から提げ、熱心に講習に参加しておられる。
何回目かにお会いした時声をかけ名刺を交換させて頂いたが、その方が富沢建材の社長さんだった。
大変研究熱心な方で、いつも気さくに色々な話をしてくださる。左官講習会でお会いするのを毎回楽しみにしていた。
前回参加した東京で行われた講習会の時は、午後から雨になり、帰りに駅まで自動車で送って頂いた。そんなこともあった。

その富沢建材で、今回は伊勢磨きのかまど作りの実演が行われたのだ。
聞くところによると富沢建材での講習会は今回が5回目。残念ながらそれまでの講習会には参加しそびれたが、内容の濃さとスタッフの皆さんの段取りのよさに、さすが皆さん慣れているなーと感心した。

左官講習会

今回磨き仕上げをするかまど。
東京の左官職人の集まり、平成会の方たちの協力によって準備されたそうだ。
そういう裏方さんたちの支えがあって、これだけの講習会ができるのだ。
左官講習会

磨きに使う道具が準備される。受講者たちが興味深く見ていた。
今回講師をしてくださったのは、伊勢の左官職人、尾崎、西川、松木の3氏。
毎年年末に、赤福のかまどの磨きを任されているそうだ。
その中のお二人の方とは、篠山の講習会でもお会いした。
左官講習会

隅の方では今日使う土を練っていた。これがとても重要な作業。
この日のために配合などあらかじめ準備されていたようだ。
左官講習会

今回の講習会に参加した人はざっと200人はいたと思う。
参加者の多くが左官職人。その他左官建材のメーカから来ている人や、僕のように工務店関係者もいた。
会場には2台のテレビモニターと1台のスクリーンが用意され、後ろの方の人にも実演者の手元が見られるようになっていた。かなり本格的。
左官講習会

いよいよ伊勢磨きの実演が始まる。
作業の手順としては、かまどの土台となる表面に、4種類の土を二度ずつ塗り重ねてていく感じ。
その土の配合や塗る厚さ、乾くタイミングを見ながら塗る技術が目の前で実演される。
参加者の多く、特に左官職人さんたちは表面を手で触ったり土を鏝に載せたりして感触を確かめていた。
先ず「かっちゃく」といわれる下地になる土を塗る。
左官講習会

「かっちゃく」をある程度平らにしたら、その上に砂漆喰を追っかけで二度塗る。そして、それをきれいに平らに均す。
何しろ下地が丸いので、鏝の使い方が平らな壁に塗るのとは全く違っていた。
左官講習会

その上にベンガラを混ぜた砂漆喰を、これまた追っかけで二度塗る。
そして、これまたきれいに平らにする。
かまどの肩の部分の、丸みが急なところを仕上げるのはまた特別な鏝が必要だ。
ここまでが下地。そしていよいよ磨きの工程。
左官講習会

磨きには「ノロ」といわれる石灰にベンガラを混ぜたものを使う。
そのノロを全体に塗り、それを平らに均し、乾き具合を見ながら鏝で磨く。
何人もが入れ替わり立ち代わり、ひたすら磨いたりこすったりして完成したのが下の写真。
左官講習会

講師の西川親方が伊勢磨きの解説と、参加者の質問に答えてくれた。
左官講習会

閉会の挨拶。手前のマイクを持っているのが富沢社長。奥に並んでいるのは講師の方々。日本でもトップレベルの技術を持つ左官職人さんだ。
今回の講習会も、とても勉強になった。
自分が、あのかまどの磨き仕上げの仕事をすることはまずないと思うが、こういう伝統的なレベルの高い仕事を間近で、しかも解説付きで見られるというのがすごいと思う。
恐るべし、左官講習会。
次回もまた楽しみだ。

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