謹賀新年

昨年暮れ、新聞(産経)の朝刊に、知識と知恵の違いについて面白い記事(コラム)が出ていた。
知識というのは頭に入れるもので、知恵には行動や経験が伴っている。今は知識ばかりがもてはやされ知恵の大切さを忘れている。今の学校教育も知識ばかり詰め込むのではなく、知恵を身に着ける必要がある。というような内容だったと思う。

昨年暮れに仕事を手伝って頂いた二人の大工さんは、共に60代のベテラン。修行時代は現場に電気がなかったという筋金入りの方たちだった。
材木にカンナをかけるのも、穴をあけるのも、ノコで切るのも全て手作業。
当時はクレーンなどもなく、重い梁材なども人の手で工夫して持ち上げていたそうだ。
そういう話はとても貴重で、聞いていて楽しい。
今はやりたくてもそういう仕事はなかなか出来ない。
何故って?
それは、工期と予算があるから。
今の建築は、人の手をかければかけるほど、工事費は高くなってしまう。

昔の建築の話を聞いていて楽しいと思うのは、随所に先人たちの知恵が詰まっているからだ。
例えば重いものを持ち上げるのにも、それぞれに色々な工夫がある。
それらは先輩から伝えられたり、現場の経験で培われたもので、知識だけでは補いきれないパワーを持っていると思う。
ベテランの大工さんと一緒に仕事をして、そんな勉強をさせて頂いた。

新しい年が明け、今年も色々な経験を通して「知恵」を身に付けて行きたいと心新たにしている。
それから昨年ほったらかしにしてしまったHPの更新、こちらもおろそかにしないこと、今年の目標にします。

本年もよろしくお願い致します。

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