メキシコ回想録2 ビールの話

メキシコの公用語はスペイン語。スペイン語でビールのことを「セルベッサ」。メキシコに行って最初に覚えた言葉の一つだ。
メキシコのビールは、日本でも有名な「コロナ」を始めXXと書く「ドスエキス」、飛行機の機内でよく出て来る缶ビールの「テカテ」等、種類も豊富で、地方に行くとその土地のビールがあったりしてなかなか楽しかった。中でも気に入ってよく飲んでいたのが、黒ビールの「ネグラモデロ」。ずん胴のどっしりした瓶で、値段も他のビール同様安かった。「モデロ」には黒ではない普通のビールもあり、これもよく飲んだ。

メキシコのビールの特徴は、瓶のサイズと飲み方だ。
瓶のサイズは日本の小瓶ほどの「コロナ」ビールのサイズが一般的で、同じ形で更に小さいものや、形が違う大きなものもあったが、一般的なものが最もよく飲まれていた。
飲むスタイルも日本とは違ってあまりコップには注がず、栓を抜いて直接口を付けて飲むのが主流だ。ただ気をつけないと栓が錆びていて飲み口が汚れているときがあるので、必ずよく拭いてから飲むのが癖になってしまった。
飲み方も変わっていて、レストラン等でビールを頼むと必ずライムと塩が付いてくる。
スタイルは様々で、ライムに塩を付けて口で吸ってからビールを飲んだり、瓶の口に塩を塗って瓶の中にライムを搾ったり、人それぞれこだわりがある。
いずれにしてもその飲み方は、テキーラから来ていると思う。

メキシコでビールを飲む時に覚えておかなければならない言葉は「サルー」、乾杯だ。飲みに行くと、あちこちのテーブルから「サルー」が聞こえてくる。
「サルー」は本来「健康」という意味で、くしゃみをすると隣の人が「サルー」と言ってくれる。バスや電車の中などでくしゃみをすると、隣に座った見ず知らずの人が、独り言のように「サルー」と言ってくれるので、こちらも「グラッシアス」ありがとうと返すのだ。

チアパスで生活し始めてから、ビールはもっぱら現地の友達と飲むことが多くなった。そこでよく行ったのが、立ち飲みと、日本でいう居酒屋のような店だ。
居酒屋といっても赤提灯ではなく、普通の民家の庭にテーブルをいくつか置いて、ビールとちょっとしたつまみを出している。看板などは無く、常連さんしか行かない店だ。
そこのつまみが格別で、観光では食べれない地元の味を味わうことが出来た。
中でも豚の内臓の料理は種類も多く、ビールのつまみには最高。またそういう店では、タイミングが合わないと食べられない貴重な味だった。

ビールに限らず、メキシコで料理の付け合せや脇役として必ず付いてくるのが「リモン」と呼ばれるライムだ。
大きさは日本のゆずくらいで、緑色をしている。熟すと黄色くなるようだが、緑のうちが食べごろだ。
慣れるまではとにかく酸っぱく、レモンの3倍は酸っぱい。日本に帰ってきて黄色いレモンを食べたら、なんと甘いモノかと思ったから、すっかり「リモン」の味に慣れてしまっていたんだろう。
メキシコ料理には欠かせない味で、今でも時々懐かしくなる味の一つだ。

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