スペイン旅行記 イタリア編⑤

プラットホームは、日本に比べて随分低くなっている。線路とホームの差が40センチくらいで、自由に乗り降りが出来る高さだ。電車の入り口は階段になっていて、2、3段上って乗り込むようになっていた。ヨーロッパの昔の戦争映画の、電車の出てくるシーンを思い出した。
乗ったのは「インターシティー」(IC)という快速電車で、車内は広く椅子も大きくて快適だ。車内は空いていて、気楽に座ることが出来た。早速、買ってきたサンドイッチとビールで昼食だ。
ミラノからヴェネチアまでの約3時間、全く飽きることはなかった。それは外の風景が素晴らしかったからだ。相変わらず落書きはあちこちにあったし、ゴミもそこらじゅうに転がっていて見苦しい。でも景色は綺麗だった。
ヨーロッパでは、日本のように川をコンクリートで固めるような愚かなことはしない。川は川として、大地を自然に流れている。地形が違うので仕方ない面もあるが、それにしても日本では、必要のない公共事業が多すぎる。川や山を、そんなにコンクリートで固めて嬉しいのだろうか?
途中一度だけ、車掌が乗車券を確認しに来た。恐る恐る差し出すと銀色のはさみのような道具(名前がわからない)でチケットに穴を開けて返してくれた。どうやら電車の乗り方には問題なかったようでほっとする。
景色とともに目を奪われたのが、イタリアの住宅の素朴さだ。ほとんどの家が瓦屋根で、統一感がある。壁も、レンガやレンガ風のブロックで作ってあり、その上に石灰や土を塗っている家が多い。とても風景になじんでいて、見ていて飽きなかった。日本でも、こんな家を作りたいなー、などと考えているうちに、電車はヴェネチアに到着。現実に引き戻された。
ヴェネチアは、運河と細い路地が町の中に張り巡らされていて、移動は徒歩か船を使うしかない、とガイドブックに書いてあった。駅を出るとすぐ目の前に大きな運河があり、その上を沢山の船が行き来している。看板などは無いが、そこがヴェネチアであることはすぐにわかるほどだった。
先ずしなければならないのはホテル探しだ。3時を過ぎたばかりだし、ホテルに荷物を置いてから街に出よう。駅を出て少し左に進むと、運河を渡る大きなアーチ状の橋がある。運河を渡った向こう側が、ヴェネチアの町のようだ。橋は階段になっていて、沢山の観光客で賑わっていた。
橋の手前から更に左に進むと、運河沿いに大きな通りが延びていて、そこは人々でとても賑わっていた。両側には土産物屋やBARなど様々な店が並び、ホテルやレストランもあちこちにあった。荷物があるので、ホテルは出来るだけ駅の近くが良い。
ただその通りに観光客で賑わうヴェネチアの通り 面したホテルはいかにも高そうなホテルばかりで、値段を聞く気にもならない。しばらく歩いて行くと小さな路地があった。ふと見るとホテルの看板。一つ星が着いていた。値段を聞いてみようと思いフロントへ。ワイシャツとネクタイでびしっと決めたお洒落なおじいさんが、親切に対応してくれた。値段は69ユーロ。部屋を見せてもらったが、まあまあだ。ガイドブックによると、ヴェネチアは有名な観光地で、物価が高いそうだ。50ユーロ以下が理想だが、駅にも近いしまあ良いだろう。それよりも早く街を見て回りたい。部屋に荷物を置いて、早速街に繰り出した。

 

続く

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