スペイン旅行記 イタリア編④

ミラノ→ヴェネチア(後編)

ミラノ中央駅には、昨日夜に着いたので見覚えがあった。昨夜とは打って変わって、人が多く活気がある。駅の中には、売店などが並んでいて、とても賑わっていた。

階段を上り掲示板の時刻表を確認する。ヴェネチア行きの電車は、30分から1時間毎に出ているようだった。掲示板には到着時間も掲載されていて、ヴェネチアまで3時間くらいで着くようだ。ちょうど5分後に出る便があったが、これには間に合いそうもない。更に30分後には次の便があったのでそっちに乗ることにする。出発の時間は11:55だ。とにかくチケットを買わなければならない。
チケットを買うには、自動の券売機もあって、多くの人が使っていたのでチャレンジしたが、どうにもわかりずらく断念した。日本語の案内がない上に、設定が細かすぎてとても手に負えない。
僕のように自動券売機でチケットを買えない人は多いようで、チケットの販売窓口には行列が出来ていた。窓口は3箇所あり、それぞれ4つから5つのブースがあったが、開いているのは1つか2つで、どこにも沢山の人が並んでいた。ちょうど職員が昼飯の時間なのだろうか。日本でJRがこんなことしていたら、文句を言うおっさんやおばさんが必ずいるはずだが、イタリア人たちはおとなしく、それでもイライラしながら並んでいる。
その上、職員の態度は実に横柄だった。3人くらい前に日本人がいたが、彼は職員に「何時出発の電車か?」とイタリア語で何度も質問されて困っていた。その職員も、絶対にイタリア語しか話さないぞ、という態度だった。

10分ほど並んで、ようやく僕の番が来た。必要なことをスペイン語で言うと、彼はチケットを出して小声で値段を言った。聞き直すのも面倒だったので、20ユーロの札を出すと、15ユーロのお釣りが来た。
電車が出るまでに、もう10分ほどしか時間がない。腹が減っていたので、売店でサンドイッチとビールと水を買った。
イタリアの駅には、日本のような改札がない。チケットを持っていなくても、誰でも電車に乗ることが出来るのだ。ただガイドブックによると、チケットに刻印を押して乗らないと、罰金を取られるそうだ。ホームの柱には、あちこちに黄色い機械が付いていて、そこに乗客が自分でチケットを通して、日付を刻印してから乗るのがイタリア流電車の乗り方のようだ。
その仕組みはよくわからなかったが、とにかく刻印をしてから電車に乗り込んだ。

続く

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