広島のゆわんと村さんで行われた、瀬戸漆喰の講習会に参加。
上田さんの、開会のあいさつに続き、元近畿大学教授・森村先生から瀬戸漆喰の特徴と性能について、実験結果をもとに報告があった。
その後、ゆわんと村の佐藤舎長から現状の報告。
続いて宮崎から参加した内田さんから、おもしろい実験の発表。
3つの瓶の中にそれぞれパンを入れ、一つはビニールクロス、もう一つには瀬戸漆喰、そして最後の一つには珪藻土の破片を入れ、並べて置き経過を見たもの。
ビニールクロスが入った瓶のパンはいかにも体に悪そうなカビがびっしり、瀬戸漆喰の瓶のパンはカビというより酵母のような菌糸が出来ており、珪藻土の瓶のパンはブルーチーズのようなきれいな青カビが出来ていたそうだ。
瓶の中はそのまま室内環境になるので、仕上げ材によってかなり差が出て来る典型例を示してもらい、とても参考になった。
その後、私も皆さんの前で、施工写真を使った実例の紹介と、以前行った断熱材の違いによる乾き方の比較実験の結果を報告させてもらった。
引き続き質疑応答などがあり、第1部は終了。
この日はそのまま帰られる方もおられたが、宿泊組は一旦ホテルに移動。
夜には、近くの料理屋で懇親会が行われた。
同じ価値観を持って集まった人たちばかりで、自然と話も弾み、料理もおいしく、とても有意義な会となった。
翌日は現場見学。
ゆわんと村さんの工場に集合し、参加者の車に分乗して現場に向かった。
現場の入り口正面には、この立派な看板。
普段からゆわんと村さんの現場で瀬戸漆喰を施工しておられる左官の親方が、丁寧に説明してくれ、実際入り口横の壁を塗って見せてくれた。
少し見せてもらっただけだが、独特な鏝捌き。
実際の仕事では、手際が良いだろうなという印象。
外周部の木摺り下地。
内部も見せて頂いた。
つい、こういう細部に目がいってしまう。
大工さんの技術も確かだなという印象。(生意気な感想でスミマセン)
階段室は吹き抜けにして、室内の空気が循環するように工夫されていた。
窓周りの収まり。
こういうやり方は思いつかなかった。
勉強になる。
2階の勾配天井。
ここも木摺り下地に瀬戸漆喰仕上げ。
実際施工中の現場を見せていただいて、とても良い勉強になった。
おまけは、現場に行く途中に立っていた電柱の写真。
周りは全部コンクリート柱なのに、なぜかこの電柱だけ木製。
新しいものではなく、かなりの年代物。
思わず「がんばれ」と声をかけた。
2日目の現場見学会はここで終了。
その後、ゆわんと村の佐藤舎長と上田さんに広駅まで送っていただき、近くで美味しいお好み焼きをご馳走になった。
ありがとうございました。
も一つおまけ。
帰り道、少し時間に余裕があったので、広から広島まで行く途中の呉にあるヤマトミュージアムに寄ってみた。
うちの子供たちには、まだちょっと難しいかもしれない。
数多くの戦艦を製造した呉の歴史、戦争の歴史について学ぶことが出来る博物館。
今回は駆け足だったが、一日かけてゆっくり見てみたい良い博物館だった。
森村先生、佐藤舎長、上田さん、ゆわんと村のスタッフの皆さん、そして参加して下さった皆さん、ありがとうございました。