最近、気になって仕方なかった事がある。
それはまさに、THIS IS IT。先日なくなったキング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソンの事。
学生時代だったか、スリラーのPVを見て、感動とういうか衝撃を受けた。高校時代マーチングバンドをしていて、大人数で演奏しながら動きを合わせるということに、とても熱心だったからかもしれない。あの動きをあの人数でやるのはすごいと思ったものだ。レベルは全然違うけどね。深夜放送のTVの画面に、釘付けで見入ったことを思い出す。
特に熱狂的なファンということもなかったけれど、彼が亡くなってから、どうも彼の事が気になりだした。
ラジオで彼の曲がかかったり、彼の話題になると、ボリュームを大きくして聞いてしまう。
彼に影響を受けたミュージシャンやダンサーは多いだろうな。いや専門家だけではなく、一般のファンにこそ大きなものを残した人だったのだろうな。
それにしても、すごい才能を持った人というのは、ジョン・レノン然りマイケルジャクソン然り、亡くなった後で、尚一層その輝きを増すもののようだ。
その彼が、最後のライブツアーに取り組んでいたリハーサルの様子を記録した映画がTHIS IS IT。
先日嫁さんと観に行ってきた。映画館で映画を見るのは、本当に久しぶり。
このライブツアー、もし行われていたらものすごいスケールだったのだろうな。リハーサルの映像から、それが伝わってくる。
やはりすごいのは、マイケルの存在感。そして参加しているスタッフや出演者が、マイケルを中心に互いに認め合い尊敬し合っていること。「このツアーは冒険。ファンが求めている、今まで見たことのないステージを」というマイケルのスピーチにも、このライブにかける思いが現れていた。
この映画を観て感じたのは、大きなものを失ったという喪失感。それと同時に、彼が残してくれた大きなものを、今、映像や音で感じることが出来るという、正反対の二つの気持ち。
マイケル・ジャクソンという名前を聞いて、頭に何か思い浮かぶ映像がある人、必見の映画。