あけましておめでとうございます。
今年から「建築工房 藁」がスタートします。
「自然素材を使った家作り」から更に1歩進んで、「自然素材しか使わない家作り」を目指して前進して行きたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
この正月、娘にせがまれて久しぶりに凧揚げをした。
3歳になり色々な事を覚え始めた娘は、「お正月」の歌を少し唄えるようになった。
「もう~いくつねると♪」というあの歌だ。
そこで「お正月には凧揚げて~♪」の部分がとても気になるようで「たこあげげしよ~」となった。
凧揚げなんて、30年ぶりくらいじゃないだろうか。
おそらく小学生の時以来だ。
懐かしいを通り越して、そんなに時間が経ったことが信じられないという感じ。
子供の頃、正月にはよく凧を作って揚げたものだ。
最初のうちは、竹ヒゴと和紙を使ってよく四角い凧を作った。
重すぎたり、バランスが悪かったりで、なかなかうまくいかなかった。
それでもたまに、すごく揚がるのが出来て、凧糸が足りなくなった事もあったな。
飛びすぎて糸が切れて、遠くの方まで飛んでいってしまったやつもあったっけ。
その頃近くの駄菓子屋では、同じような四角い凧を100円で買うことが出来た。
もちろんそれもよく買って揚げた。
そのうち学年があがり、次に作ったのは奴凧だ。
竹ヒゴを曲げて形を作り、それに和紙を張って絵を書いた。
でも奴凧はあまり飛んだ記憶がないな。
ちょうどその頃、天竜川の河川敷で毎年凧揚げ大会なるものをやっていて、時々友達と自転車に乗って見に行った。
何十も同じ形の凧が繋がったムカデ凧や、ドラム缶のような丸い筒状の凧、畳くらいの大きさの和凧など、綺麗で珍しい形の凧にとても驚いたものだ。
そこで見た凧の印象は強烈で、杉山少年のその後の凧作りに影響を与えた。
「ゲイラカイト」という外国製の凧がはやり始めたのもそこの頃だ。
友達の中にも早速ゲイラカイトを買って飛ばしているやつがいたが、その性能の良さにはびっくりした。
とにかくよく飛ぶのだ。
それも、日本の凧のように地面に近いところを飛ぶのではなく、真上に揚がるという感じ。
でも値段が高くて、自分では買わなかったかな。でも揚げた記憶もあるから一つくらい買ったのかもしれない。そこら辺の記憶はあいまいだ。
ゲイラカイトはよく飛ぶのだが、あまり面白くなかった。
飛びすぎで、飛ばす工夫が必要ないからだ。
だから一つ買って飛ばすと、すぐ飽きてしまったのかもしれない。
その後よく作ったのは、竹ヒゴ2本とビニールの袋で簡単に出来る6角形の凧だ。
天竜川の凧揚げ大会でその凧を見て、真似して作ったらとても簡単に出来てしかもよく飛ぶので、それ以来凧といえばそればかりだった。
さて今年の正月。
その頃の記憶を頼りにその6角形の凧を作ってみた。
材料は、建築模型に使う5ミリ角、60センチほどの棒2本、ビニール袋1枚、尻尾用に広告1枚、あとは糊、テープ、ホッチキス、以上。
製作に費やした時間は10分ほど。
これで本当に飛ぶのかなと思うほどだ。
で、実際に飛ばしてみると、見た目は悪いが、これがとてもよく揚がるのだ。
50メートルほどの凧糸が全部出るくらいよく揚がった。
娘も息子も大喜び。
楽しい正月になりました。