以前、ある建築雑誌の表紙に石積みの家が紹介されているのを見て衝撃を受けた。そして思った。こんな家が日本にあるんだ。しかも長野県に。いつか実際に行って見てみたいな、それ以来ずっとそう思っていた。
念ずれば通ズ、と言うか、先日友人を通じて、その石積みの家を作ったNさんの知り合いの方を紹介して頂き、みんなでその石積みの家を訪問させて頂いた。
現在母屋、風呂棟、瞑想小屋と3つの建物があり、こちらは瞑想小屋。中に入れてもらったがとても落ち着ける雰囲気。石の壁の厚さは40センチ以上あり、中の温度は一年通じてほぼ一定だそうだ。
こちらはNさんが最初に建てた母屋。全ての作業を一人で、5年がかりで建てられたそうだ。素晴らしい。
そしてこちらは、現在建築中の4棟目の建物。以前メキシコやグアテマラで訪れたマヤの遺跡を思い出した。見事な石の構造物。ビックリだ。
これらの建物に使った石は、全て現場から掘り出した物。それらを仕分けし、積みやすいように一つ一つ表面を加工。1列ずつ仮積みしたあとモルタルで固定。そのようにして壁の内外を積み、中には更に石を詰めていくという、気の遠くなるような作業。いやー、すごいです。
素晴らしい建物を見せて頂き、本当に勉強になったし刺激を受けた。始めてお会いする我々を快く受け入れてくれて親切に説明してくださったNさんや奥さんの人柄にも感激。ありがとうございました。
ところで、Nさんの本職は庭師。このお宅、石の家も素晴らしかったが、それ以上に、手入れの行き届いた庭が素晴らしかった。家と庭とは二つで一つ。どちらもお互いの引き立て役。石積みの家を訪ねて感じたこと。