春を告げる花というのは、どうやら梅のことを言うらしいが、人それぞれ春を感じる花や植物が違って良いと思う。
僕の場合、春を感じる植物の一つはふきのとうだ。
以前、ふきのとうを採って来てこのページに写真を載せたのは、もう2年も前の事だ。
その時は、料理する前の写真しか撮らなかった。
今日(3/22)工房のそばの土手を歩いてみると、可愛いふきのとうがいくつも顔を出していた。
いくつか採って来ると、早速嫁さんがてんぷらにしてくれたが、今日は料理後の写真のみ。
子供の頃、家が料理屋をやっていた。
この季節になるとよくお酒の付け合せに、ふきのとうと味噌を和えたものを出してたのを思い出す。
どんな味がするのかなめてみたのだが、ただ苦いだけで「こんなまずいものよく食えるな」と、子供心に思ったものだ。
ふきのとうの味がわかるようになったのは、やはりおとなになってからだ。
あの鮮やかな薄緑色と独特の苦味が、目と舌で春を感じさせてくれる。
この冬は寒く雪も多かったが、この辺りも春の気配が濃くなってきた。