先週、8月10日に行われた左官講習会に引き続き、17日に行われた同じ荒壁の講習会に参加した。この日は久住親方が不参加となり少し残念だったが、それでも他の講師の方たちの指導で、今回も色々と勉強することが出来た。
前回の講習会で塗った壁は1週間である程度乾き、良い感じに仕上がっていた。
先週田んぼ状にして保存しておいた土も、中の藁がやわらかくなり塗るのにちょうど良い状態だった。それを再び練り直して壁に塗っていく。この日の作業は、前回塗り残した壁と裏押さえの作業。
小舞も完成、これに土を塗ればかなり頑丈な壁になるはずだ。
土を鏝板に渡す道具。うちにも同じようなものがあるが、先の形状をもっと工夫する事で更に使いやすくなるはずだ。
この日は1日中小雨が降っていて仕事はやりずらかったが、作業は早く終わり、講習会も午後2時にはお開きになった。
講習会が予定より早く終わったので、以前から行きたいと思っていた日本民藝館に寄って行くことにした。ちょうど濱田庄司さんの展覧会をしていると聞いていたので、この機会に是非見てみたいと思っていたのだ。
以前篠山で柴田雅章さんの工房にお邪魔した時、ちょうど民藝館の学芸員の方が来ておられて少し話をさせてもらったのだが、そういうことがなければ、今回行ってみようと思わなかったかもしれない。
その時の学芸員の方にはお会いできなかったが、濱田さんやバーナードリーチの作品などとても素晴らしかったし、その他にも見るものがたくさんあった。展示品だけでなく建物も重厚感があり歴史を感じさせてくれる。聞くところによると大正時代の建物だそうだ。
まだまだ自分の知らない世界がたくさんある。そういう新しいモノに出会えるのも、最近の楽しみの一つなのだ。
自分が何に出会えるかは、普段何を求め暮らしているかによると思う。そういう意味では、最近は良い出会いが増えてきたかな。ただ今は仕事があまり忙しくなくて、そういうことをする暇があるからそんなこと言ってられるんだけど。