workshopのページを更新しました。今のところ詳しい日程は未定ですが、2月中にはお知らせします。
家の周りを歩いていると、たくさんの土蔵を見ることが出来ます。。
諏訪地方の蔵は「板倉」といって、板の落とし込みの構造の上から土を塗っているものが主流です。
今風に言うと、ログハウスの上に土を塗っているという感じでしょうか。
板の上には木釘がビッシリと打ってあって、まるでハリネズミのようです。その上に土を付けていくのです。
どの蔵も長い年月を経て、いい風合いになっています。
年代物のワインのように、古い蔵には新しいものには出せない味があります。
しかし残念なことに、どの蔵もそろそろ修理が必要です。
下地の藁縄がむき出しになったり、所々はげたりしている蔵がほとんどです。
冷蔵庫の無い時代、米、味噌、漬物、野菜などは蔵で保存したのです。今ではその必要が無くなり、蔵は物置になりました。
使われていない家は傷むのが早いのです。あちこちでもう手遅れの、傾いた蔵を目にします。
土蔵の修理には、手間とお金がかかります。今では、お金をかけてまで蔵を直す人はほとんどいません。
どの蔵も傾いて、壊れるのを待っています。
使い捨て文化の日本では、家も使い捨てです。
直せばまだ使えるのに、もったいない話です。
しかし、いつまでもこんな時代が続くとは思えません。
土蔵の良さが見直され、再び復活する日が来ることを願っています。