震災に見舞われた方の避難もある程度進み、一部の地域では仮設住宅の建設が始まっている。
現在避難生活を送っておられる方は、30万人に上るという。
すべての避難者の方に仮設住宅を建てるのは効率的でないし、実際不可能だ。
自治体によっては空いている市営住宅などを避難先として提供しているところもあるようで、全国規模でそうした輪も広がりつつあるようだ。
被災者の方の住む場所についてはいろいろアイデアがあると思うが、僕が一つ提案したいのは、空き家や使っていない別荘の活用だ。
日本の空き家の数は、700万戸~800万戸といわれている。
それらの空き家を自治体が持ち主から借り上げて、被災者の方に提供したらどうだろうか。
数字だけ見れば、それだけで被災者の住む場所の問題は解決してしまう。
あれだけの災害に見舞われた地域では、復興に年単位の時間がかかることが予想される。
地域の方たちは復興が進むまでの間、他の場所に住まなければならない。
また原発の近くの住民の方は、さらに遠くへ避難する必要があり、いつ戻れるのかもわからない。
わざわざ仮設住宅を建てるよりも、今ある空き家を活用するほうが無駄がないと思うし、空き家のためにも人が住んだ方がよい。
更に、過疎や高齢化が進んで空き家が増え、物騒さが増している地域のためにもなる。
このアイデア、実現には色々問題があるかもしれない。
でも、新しい発想とアイデアで乗り越えられると思うのだ。
どこかの自治体で採用しないだろうか。