アルピニストの野口健さんの話は、テレビやラジオなどでたまに耳にするが、聞く度に新しい発想やひらめきを与えてくれる。
昨日もラジオ(日本放送)で、ゲスト出演していたので、思わずボリュームを上げて聞いてしまった。ちょうど移動中、車の中で聞いていたのだが、目的地に着いて車を止めてからもしばらく聞いていた。
4月からマナスルの清掃登山に行かれるそうだが、そのきっかけを語っていた。
マナスルは50年前、日本の登山隊が初登頂した山として、日本でも名を知られる山だ。現地(チベット)でも「日本の山」と言われるほど、マナスル=日本と言うイメージが浸透しているそうだ。その山がゴミだらけだというのだ。
現地のシェルパからその話を聞いて、すぐ清掃登山を決心する野口さんの行動力はさすがだ。
マナスル清掃登山と同時進行で行われるのが、野口さんのライフワークとも言える、富士山の清掃登山だ。富士山は山梨県と静岡県にまたがっているが、両県はお互いが山頂の権利を主張しあって仲が悪いそうだ。また周辺の自治体も、仲の悪い所が多く、なかなか話が進まないと嘆いていた。
何故そうなのだろう。最近のニュースなど見ていると、既得権益にぶら下がって私腹を肥やすことだけを考えている政治家、官僚、役人、公務員・・・そんな輩がやたらと多い。自分のことしか考えない、そんな意識が、日本の隅々にまで浸透しているのだ。特に政治家や官僚などは、日本国のことを第一に考えるべきで、政党や派閥の心配、天下り先のことばかり気にしている場合ではない。国の借金が700兆もあって、くだらんメールの話を国会でいつまでもやっている場合だろうか?いかん、そういう話をすると、つい愚痴になってしまう。
野口さんの活動は素晴らしい。清掃登山も今や、世界中で受け入れられるようになってきているのだそうだ。
頑張れ、野口さん!
マナスル、気を付けて来て下さい。