池田町のシャンティクティで行われているパーマカルチャー塾。8月は22、23日に行われ、22日の建築実習に参加。皆さんと共に、タタミハウス「生かそう庫」の刻みを行った。
9月に建て方が出来そう、と思っていたら、翌日23日、棟上をしたそうだ。
その様子は、レポートに詳しく書かれている。
安曇野パーマカルチャー塾は、建築だけではなく、農業(自然農)を中心として、自然と共に生きる方法を身に付けることが出来る。その趣旨・目的には「自然と共生する生活を築いていくための実際的な技術をともに学ぶ場」と書かれている。
この講座も今年で7回目。毎年コンスタントに、20名以上の参加者がある。
参加者の意識も高く、むしろこちらが勉強になる。
そのシャンティクティで、今回目に留まったのは『美味しんぼ』101巻 食の安全。何だマンガか、と言うなかれ。
「美味しんぼ」は、ぼくの学生時代に連載が始まり、かれこれ20年以上も続いている、息の長~いマンガなのだ。当時よく友達と食べ物屋に入って「このお好み焼きは食べてはいけない!」などと、主人公(山岡)のまねをして遊んでいたものだ。
学生時代はよく読んでいたが、その後、漫画自体ほとんど読まなくなった。
だから「美味しんぼ」が100巻もでている事にまず驚いた。そして主人公に、3人も子供が出来ている事も。
学生時代、このマンガの主人公、山岡士郎と栗田さんの関係に、毎回気をもんでいる友人がいたが、彼がこの結果を聞いたら泣いて喜ぶかもしれない。
まあ、それはさておき。食の安全。
様々な食品偽装の問題から始まり、中国産食品の問題、そして食品添加物と話は進んでいく。特に添加物のくだりは、改めて今の日本の食に関する問題点を突いていて、とても興味深かった。これを読んでから、加工食品の表示を細かく読むようになった。
そして思った、建築も同じようなことになっていると。
今の建築現場も、食品と同じく添加物だらけだ。これを加工食品並みに表示したら、目がちかちかするかもしれない。
やはり人間が口に入れるもの、手で触るもの、呼吸する周りの環境を作るもの、身の回りのものは、出来るだけ自然のものを使うべきだと思うし、ぼくの立場としては、そういう建築を心がけて行きたい。
「美味しんぼ」を読んで、シャンティの自然の中の畑を眺めながら、そんな事を考えた。