2月20日(月)ミラノ→ヴェネチア(前編)
時差ぼけか、夜中2時頃目が覚めてからはなかなか眠れなかった。
バスや路面電車の走る音が聞こえてきたので、まだ6時前だったが外に出てみた。
薄暗い通りにはまだ人影はほとんどなく、今日も小雨模様で路面は濡れていた。昨晩は夜着いたので、ホテルがどんな場所にあるのか全然わからない。
バス停や路面電車の乗り場を探して、ホテルの前の道を歩いてみたが、まだ時間が早過ぎたようだ。雨が強くなってきたので、一旦部屋に引き上げた。
1時間ほどして再び通りに出てみた。今度は、通りを歩く人の数が増えていた。バスや路面電車も、ひっきりなしに走っている。ホテルの前の道路には路面電車が通っていた。
腹が減っていたので、何か食べたかったが、何しろ勝手がわからない。ホテルの近くには「BAR」が何件もあって、沢山の人で賑わっている。イタリアのBARでは、朝、パンとコーヒーの軽い食事が出来るのだ。
何件か回って中の様子をのぞいてみて、一番入りやすそうな店に入った。他の客がやっているのをさりげなく観察しながら同じように、カウンターのお姉さんに「カフェ」と頼んで、ショーケースの中からクロワッサンを取り出してレジでお金を払った。後から知ったことだが、カウンターで立って食べるのと、席に座って食べるのとでは値段が違う。この時はカウンターで食べた。
イタリアでコーヒーと言うと、エスプレッソが出てくる。小さいカップに濃いコーヒーが入っているあれだ。クロワッサンは中にジャムが入っていて、これがエスプレッソによくあって美味かった。
イタリアのBARの様子が少しわかったので、もう1軒チャレンジしてみた。今度は客が沢山入っている、地元の人気店という雰囲気の、ちょっとお洒落な店だ。そこはレジが先のようで、レジで注文するとカウンターに向かって注文を伝えてくれる。カフェオレが飲みたかったので「カフェラテ」とか「カフェ コン レチェ」とか言ったらどうにか通じたようだ。パンは少し離れたガラスのケースに入っていたので「クロワッサン」と言ったが、自分でとれというようなしぐさをされた。お金を払って今度はテーブル席に座って食べた。この店は客が多いだけあって、カフェラテも美味しかった。クロワッサンには、やはり中にジャムが入っていて、これもとても美味しかった。
続く