地震予知

中学生のころ、地震予知に情熱を燃やすI君という友人がいた。
I君は空を見上げて「24時間以内にどこかで地震が起きる」などと言うのだ。
最初のうちは無視していたけれど、あまりにも熱心で(しつこい)、次の日には新聞を持ってきて「やっぱりどこそこで地震が起きていた」などと言う。
そのうちこちらも興味が湧いてきて、二人の中で地震予知がちょっとしたブームになっていた。

彼の地震予知の方法はとても簡単。雲を見るのだ。
飛行機雲のように、真っ直ぐ伸びた線状の雲が空にかかっている時は要注意。そんな日は「24時間以内に……」となるのだが。

この話、科学的根拠などは全くない子供の遊びにすぎない。
でもあれから30年以上経った今でも、変な雲が浮かんでいたり、空にちょっとした異変があると、その頃のことを思い出して「地震が来るかな」などと思ったりしている。

雲

3月27日、夕方撮った写真。
この2、3日、夕方西の空を見ると、こんな風景の日が続いていた。
言葉にすると「混沌」。
ちなみに、この日もその前日も、結構大きな余震が東北地方で起きていた。
この空を見てI君はなんと言うだろう。

空と陸地はつながっている。
科学的な根拠ははないかもしれないけれど、陸地で異変が起きると、空にもそれが反映されると考えるのが自然だ。
地震予知に限らず、時には空を見て、何か起きるかなと想像したり注意したりすることはとても大事だと思う。
大昔から人間は、そうやって自然の中で生きてきたのだから。

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