土門拳

今年は、写真家土門拳の生誕100周年なのだそうだ。
前にも書いたが、嫁さんの親父さんはかつて土門拳氏の写真の弟子として、数年間、その下で働いていたという。
2年ほど前本屋で、土門拳に関する本を何気なく読んでいたところ、嫁さんの親父さんの名前が出てきた。そこには、一番最初に土門拳のアシスタントとして、給料をもらって雇われた人物として紹介されていた。後日、本人に確認すると、確かにその通りとのこと。なかなかすごい経歴だ。

先日姫路にある嫁さんの実家に帰った際、書棚に並ぶ土門拳氏の書物を開いてみた。木製ケースとダンボールの箱から取り出した分厚い本の、表紙の裏には、達筆で「土門拳」というサインが書かれてあった。書棚に並ぶほとんどの本が貴重な初版本や限定本で、それらの多くは土門氏のサインが記されてある。出版の感謝の印として、アシスタントに渡されたものなのだろう。

嫁さんの実家でそれらの本を読んで、写真はもちろんだが、土門氏の書く文章がとても素晴らしいものだということ発見をした。遅ればせながら、もっと土門氏の本を読んでみたいと思い、アマゾンで検索してみたが、嫁さんの実家にあったような古い本は、概ね「取り扱い出来ません」となっていてがっかりした。嫁さんの親父さんは「持って行って読んでいいよ」と言ってくれたが、大事な本なのでちょっと気が引ける。やはり嫁さんの実家に行った時の楽しみに取っておこう。

先日、某新聞社のコラムを書いておられた方が、文章を書くときに気を付けていることとして、対談でこんな事を言っていた。野球の取材に行った時、コーチが選手にバッティングの指導しているのを見てひらめいたそうだ。そのコーチはバットを短く、鋭く、素直に振れと若手選手に言っていた。それは文章を書く時にも言えるのではないか。それ以来、文章は短く書く、鋭く書く、素直に書くように心がけているそうだ。
土門氏の文章は、まさにそれだった。

今年に入って嫁さんの親父さんのところに、色々なところから取材の電話がかかってくるのだそうだ。土門拳生誕100周年に当たり、取材の電話が多いのだとか。僕の滞在中にもNHK BSから電話がかかって来ていたが、メディアも予算を節約するため、電話で取材する事が多くなったようだ。足を運んで直接話を聞いた方が良い番組が出来ると思うのだが、「取材の費用を節約しているのだろう」と義父は言っていた。世の中、景気の悪い話ばかりですな。

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