原発事故

宇宙飛行士の野口聡一さんが、2010年6月、163日間にわたる宇宙での任務を終えて帰還した後のインタビューで「この地球はいずれなくなる。その前に人類は宇宙へ出ていかなければならない。今回のミッションは、そのための一つのステップだ。」というようなことを語っていたのが、強く印象に残っている。
この人はそういうことを考えてこの仕事に取り組んでいるのか、と、妙に感心したのを覚えている。

太陽は、水素を核融合することでヘリウムに変え、大きなエネルギーを放出しているが、やがてその水素も燃え尽きてしまう。
50億年というのが、太陽の寿命なのだそうな。
そのはるか以前に、太陽は赤色巨星となり、地球を飲み込んでしまう。(高校の科学の授業で習った覚えがある。)
おそらく野口さんは、太陽が地球を飲み込んでしまう前に、人類は地球を捨てて外に出て行かなければならない、ということを言っていたのではないかと思ったのだが、、、。

言うまでもなく人類は、地球の中でしか生きていくことができない。
太陽が地球を飲み込んでしまう前に、果たして人類は地球から外に出ていくことができるのだろうか?

3月11日、巨大地震が東北地方を襲った。
地震の規模は、かつて日本人が経験した中でも最大級だったようだし、それに伴って起きた津波の規模も、記録や調査で明らかになっている中では最も大きかったようだ。
連日テレビでは、その映像を繰り返し流していたが、その自然の猛威はほかに例えようがないほどすさまじいものだった。
この地震と津波の影響で、亡くなったり行方不明になったりした人の数は、1万数千人に上るという。
まさに未曾有の大惨事となってしまった。
被災された方は、今本当に大変だと思う。
でも日本中の人が力になりたいと思っている。
そして世界中からも応援が寄せられている。
僕も何かしたい。今できることから。
応援しています。あきらめないで。

今回その自然災害に追い打ちをかけたのが、福島原発の放射性物質漏れの事故だ。
国や関係機関は、想定外の津波と、言い訳しているが、その想定の設定も含めて、半分は人災のような気がする。

太陽の寿命は50億年だが、人類の寿命を考えると、これからの50年がとても重要だと思う。
今回の地震は失ったものも膨大だが、日本人や世界中の人々が得た教訓も、かなり大きかったのではないかと思う。

地震の後、東京電力管内では計画停電を行っている。
今山梨県内で仕事をしているが、ほぼ毎日、時間帯を変えて3時間ほどの停電がある。
市民生活には大きな影響があり、電車の運行が予定通り出来なかったりしてとても不便だ。
それでも、東北地方で被災された方々のことを思うと、遠くにいる我々はまだ我慢ができる。
それに、原発事故による放射能漏れの恐怖を考えると、それよりも1日3時間停電したほうがましという考えにもなってくる。

生物学など専門家の指摘では、進化の頂点にある人類は、滅亡の方向に進まざるを得ないのだという。
地球の寿命、すなわち生物が地球上で暮らせる環境のタイムリミットは、人類がこのままの状態で突き進んだ場合、よくもって数百年程度だという。
二酸化炭素による地球の温暖化も確かに問題だが、人間が制御できない原子力を使用し続けることのほうが心配だ。
しかし現状は、温暖化防止のため世界中が原子力発電を強力に推進する発想になってしまっている。

人類全体が足るを知る生活、不便を受け入れそれを楽しむ生活に、大きく変換していくことが不可欠だ。
今回の大災害の教訓を今後生かすことができるかどうか、これからの人類全体の寿命にかかわってくる。

今回大きな災害を経験し、更に原発事故に見舞われている日本が、世界の先頭に立って方向転換をしていくことで、世界の潮流を変えることができるかもしれない。
もしそうなれば、今回の悲しい出来事も、大切な教訓として生かせるのではないだろうか。

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