ロケットストーブの試作を始めてから、今年で3年目。
工場に置いてある版築ロケットストーブも、2度目のシーズンを迎えた。
最近工場で作業する機会が多く、毎日のように焚いているが、とても順調に燃えている。
最近の焚き方の工夫としては、焚口の空気調節。
焚口に耐火煉瓦を置いて、空間を狭くすることで、燃え方をある程度調節できるようになった。
とはいってもこの版築ロケットストーブ、焚口からヒートライザーまで、120パイのステンレス煙突を使っているので、あくまでもその範囲での話。
もっと大型になれば、かなり有効な調節の方法だと思う。
他にも工場には、ペール缶を使った調理用のロケットストーブや、
灯油ストーブの燃料タンクを利用したロケットストーブなど、合計4台のロケットストーブがあり、どれもすぐに使える状態。
毎日焚いている工場の版築ロケットストーブだが、うちの工場の暖房としては物足りなさを感じている。
工場は20坪と広く、しかも気密や断熱も良くないので、蓄熱型のロケットストーブの良さが発揮出来ていない。
どちらかというと、放熱型で即暖性のあるストーブの方が利用しやすい環境だ。
しかも工場で焚く場合、1カ所でじっとしているわけではないので、尚更ロケットストーブの良さを実感しづらい。
まあロケットストーブと言えども決して万能選手ではなく、むしろ使われる環境や状況によって向き不向きがあるので、その点注意して設置したい。
とは言え、全く火の気のない工場で、こんな小さなロケットストーブと言えども、火があるのとないのとでは大違い。
しかも、使う薪の量は驚くほど少なくて済むし、焚くときのワクワク感は他のストーブでは得られないものがある。
最近、少しご無沙汰していたロケットストーブの話題。ちょっと復活。