瀬戸漆喰外壁材「凪」掻き落とし施工現場体験

瀬戸漆喰の外壁材として、名古屋の勇建工業さんが開発した多島美シリーズ。
その一つ「凪」の施工が安曇野で行われるということで、勇建工業の加村さんにご案内頂き、見学に伺った。
(施工:株式会社ダイコク

掻き落とし

木摺り下地に瀬戸漆喰を下塗りし、乾燥後、ペーストを薄塗りし追っ掛けで「凪」を厚塗りしていく。
この日作業していた左官職人さんは、10名以上。
皆さん若い人ばかりで、とても手際が良く、見ていて気持ちが良かった。

掻き落とし

「凪」が半乾きになったところで、いよいよ掻き落としの作業。
掻き落としを始めるタイミングは、その日の天候や様々な条件によって変わる、職人の経験が物を言う世界。
特に角の仕上げには、気を使っておられた。

掻き落とし

こちらが掻き落としに使う道具。
売ってもいるけれど、勇建さんでは手作りしているそうだ。さすが。
ちなみに名前は「ケンザン」。やっぱりね。

掻き落とし

右掻き落とし前、左掻き落とし後。

掻き落とし

こちらが加村氏。
今回も、色々教えて頂きました。

掻き落とし

僕もやらせてもらったが、掻き落としは結構根気のいる作業。
貴重な体験をさせてもらった。

掻き落とし

足元には大量の、掻き落とされた壁材が積もっていた。
なんだかもったいないような、ちょっと複雑な気持ち。
でもこのひと手間と、一見無駄なような材料使いがあってはじめて、表情豊かな壁が出来上がる。

掻き落とし

こちらが、掻き落としが終わった壁。美しい。

掻き落とし

このあと、細部を仕上げ、刷毛で表面を掃除をして、更に場所によっては防水材塗布などを行い、ようやく完成となる。
繰り返しになるが、この壁の下地は、金属のラス網など使っていない、ただの木摺り下地。
そこに瀬戸漆喰を塗って、「凪」による掻き落し仕上げ。
自然素材を使って、ここまでできるというお手本のような工法。
こんな仕様の家が増えてほしいと思った、貴重な体験でした。
勇建工業の加村さん、職人の皆さん、ダイコクのスタッフのみなさんありがとうございました。

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