信州上田にある「石積みの家」。
何年か前、雑誌で紹介されている記事を見て、それからずっと実物を見たいと思っていた。
その後、共通の友人を通じて訪問することが叶い、それ以来何度か伺ううちに、ご主人や奥様とも懇意にしてもらうようになった。
(3度目に石積みの家を訪問させて頂いた時の様子を、ブログで紹介しています。)
その石積みの家のご主人から、先日電話がかかってきた。
「杉山さん、屋根かけるの手伝ってくれないかな」
「いいですよ」
ということで、たまたま近くで改修の仕事があり、それに便乗して何度か打ち合わせの後、屋根の木工事をやらせてもらうことになった。
この建物は、母屋、離れに続く3棟目の石積みの家、いづれはゲストハウスにする予定とか。
3棟とも、敷地から出た石を、ご主人が手を加え積み上げたもの。
それぞれの建物に、3年~5年の歳月がかかっていて、まさに手間と根気のなせる業。
素晴らしい仕事です。
石の壁の、この存在感。
石と木のコントラストも、また美しい。
石の壁に映る影もまた、素晴らしいです。
親方に手伝ってもらい、加工場で二日の墨付けと刻み、その後、現場での作業二日で、建物全体の屋根を掛けることが出来た。
壁とのバランスも、悪くないでしょう。
手間を惜しまず作る家のスタイルとして、まさに理想的なこの石積みの家。
更に、強度や断熱・蓄熱性、耐火性能にも優れ、何より人に安らぎを与えるこの存在感。
そんな素晴らしい、僕の大好きな建物の工事をお手伝いすることが出来て、本当にありがたい気持ちで一杯。
人の繋がりに感謝。