梅雨の晴れ間、と言うより、すっかり夏の空。
午前中、材料の手配などで市内を走り回り、昼飯を食べに自宅に戻る途中の空。
自宅で昼食を取り、午後から白州の現場に向かう。
その途中、いつも気にしつつ素通りしていた、縄文時代の井戸尻遺跡にある井戸尻考古館に寄ってみた。
茅野市の尖石遺跡は、縄文のビーナス(国宝)や仮面土偶などがあり、全国区で有名だが、富士見の井戸尻遺跡は、そういう派手さはないが、土器や石器など今まで見たものの中でもかなり高いレベルにあることがわかる。
4千から5千年前の遺跡とのことだが、当時このあたり(八ヶ岳南麓)は、縄文銀座と言われるほど人口が密集して、当時としては高度な文明が栄えていたようだ。
実際、今僕が住んでいる家も、住宅を建てるに当たり、町の教育委員会の発掘調査があり、家の着工が2年以上も遅れた経緯がある。
発掘調査は面白くて、毎日のように見に行ったが、竪穴式住居跡の穴があちこちにあり、4千年以上前の我々の祖先が、実際にこの地で暮らしていたことを実感できた貴重な体験だった。
今の自宅は、その上に建っている。
遺跡に付設されている資料館で思い出すのは、メキシコで生活していた時、あちこちで訪れた、マヤやアステカ、オルメカなどの古代の遺跡だ。
どこに行っても、遺跡自体ももちろん素晴らしいし、資料館の展示の仕方にも感心した。
日本の考古館、展示物は素晴らしいが、展示の仕方、ディスプレイ、雰囲気作り、その他色々、もっと頑張ってほしいというのが正直な感想。
受付の対応など、役場の延長という気がするのだ。
窓口から、中の書類が見えるというのもいかがだろうか?
せっかく良いものがあるのだから、もっとアピールできる方法があるはずだ。
がんばれ日本の縄文遺跡、がんばれ井戸尻遺跡。