11月19日(土)、20日(日)に行う予定の、版築ロケットストーブ製作ワークショップに向けての準備をあれこれ行っている。
こちらは、版築用のタンパー。
タンパーとは、型枠の中の土を突き固める道具。
先日作ったものを試してみたところ、重さや持ち手の太さ形など、改良が必要と判断。
知り合いの鉄工所に持ち込んで直してもらい、かなり使いやすくなった。
こちらは、ストーブの上にかぶせる鉄製のカバー。
僕が図面を描き、やはり知り合いの鉄工所で作ってもらった。
煙突穴のついている方(右側)は、暖炉タイプ用のもの。
左の穴のないやつはロケットタイプ用。
熱で鉄板が変形しないよう、二重の構造にしてみた。
こちらはこのあと塗装が必要だ。
そしてこの日、長野市の泥コン屋さんに行って、サンプル用の土を仕入れてきた。
現在長野県で、土壁用に土を練って作って売っているところは、僕の知っているところで2軒。
1軒は飯田で、もう1軒はこの日行った長野市。
それとは別にもう1軒あるという噂は聞いているが、まだ確認していない。
他にも、個人の左官屋さんで壁用の土として分けてもらえるところもあるが、全体としては何とも心もとない状況。
もっと土壁を塗る住宅が増えてほしい。
昔はどこの村にも壁用の土を取る場所があったはずだが、今やたらなところを掘っていると、逮捕されかねない。
版築用に、わざわざ土壁用の土を使わなくても良いかもしれないが、使い慣れていることもあり安心感が違う。
というわけで、今後の参考のためにも、一度行ってみたかった長野の泥コン屋さんを訪ねた。
もう40年もやっているという壁土の販売。
こういう建材屋さんが、いつまでも仕事を続けられる環境であってほしい。
壁土に仕込む前の、生土を見せてもらった。
養生のシートをはがすと、ベニシジミが飛んできてしばらくとまっていた。
土に入れる藁もこのストック。
出来た土には、たっぷりと藁が入っていた。
今回は、飯田の土との色の差を比べるために、長野の建材屋さんに伺った。
ところが、色の差はほとんどない印象。
でも作業場を見せて頂き、土を作っているお母さんに直接会って話をすることが出来て、多くのことを学ぶことが出来た。
この日もらってきた土は、版築のサンプルとして使ってみよう。
様々な人とのつながりがあって、初めて出来るこの仕事。
いつまでも残したい日本人の誇りを感じることが出来、仕事への勇気をもらった1日となった。