この日も、博山先生の看板製作お手伝い。
「杉さん、そろそろお昼にしよう。」
誘われて行った店は、季節の山菜を使ったお寿司のおいしい店だった。
外には版築のベンチとテーブルが。
中に入って見ると、正面の壁が赤の磨きで仕上げてある。
極めつけはカウンター。漆喰の白磨き仕上げだった。
思わず「誰がやったの?」と聞くと、「同級生の左官屋」とのこと。
この近くにもいたんだ。早速名前を教えてもらった。
ちなみに壁はイタリア磨き、カウンターはタデラクトの技法で仕上げたとのこと。
暫し、先生と若きオーナーと僕とで漆喰談義。
帰り際、先生が僕を改めて紹介してくれた。
「この人は富士見の大工さんで、今仕事を手伝ってもらってんだ。二日来てくれることになっている。」
「えー、先生、半日って言ったじゃないですか。」
時すでに遅し。翌日も手伝うことに。
まあそれもいいでしょう。
という訳で、翌日も先生のところへ。
製作中の看板、だいぶ仕上がってきた。
仕上がった字はこの出来栄え。
光の加減で、不思議にも字が浮いたように見える。
今回は、二枚の大看板を同時に作っている。
これだけの仕事、確かに、誰かに手伝ってもらいたくなるよね。
私で良ければ、手伝いますとも、、、出来る範囲で。
この他にも、キリでオブジェを作る予定とのこと。
先生のバイタリティーには頭が下がります。