先日、ベランダ屋根工事の見積もりを頼まれたお施主さんから、ざっとした絵を描いてほしいとの依頼があった。
この手の仕事は、いざ取り掛かれば半日か、掛かっても一日あれば済んでしまうタイプの仕事なのだが、構図を考えたり寸法を取り直したりどんなデザインがいいかと悩んだり、取り掛かるまでに割りと時間が掛かることが多い。
今回も、常にそのことは頭にありながら、あれこれ考えているうちに10日程経ってしまった。
それがこのところの悪天候で、空いた時間にようやく腰をすえてやる気になったのだ。
今回このスケッチを描くに当たり大いに役立ったのが、先日工場の片隅に作った隠れ家的作業場。
その後いくつか棚を作り、照明や暖房設備も完備して、事務的な作業もずいぶんやりやすくなった。
仕事をするのに、道具や環境というのはとても大事なんだと改めて実感。
まだまだ改善したいと思うことも多いこの作業場だが、あるとないとでは大違い。
よく、締め切りに追われた作家が、書斎やホテルの一室にこもって原稿を書くという話があるが、確かに外部と遮断された狭い空間にこもると、集中力が増すしアイデアも出てくるようだ。
作家でも小説家でもないが、少しだけそんな経験をした。
ただこれも、たまにあるからいいだけの話。
とてもこれを仕事にしようとは思わない。