アトリエデフさん、土壁実験棟その後

連休中の4日、原村にあるアトリエデフさんの土壁実験棟で行われた土壁塗りのワークショップ、左官屋さんと共に参加させて頂いたのだが、今日、その左官屋さんから電話があった。
「実験棟の仕上げまで頼まれたから、ミキサーを貸してくれ。」
そのミキサーはドラム式で、もともとその左官屋さんの倉庫にあったもの。
「今は全然使わないから」ということで、うちで引き取ることになったものだ。
一昨年やった土壁の現場で、そのミキサーにオークションで買ったエンジンを付けて、使えるようにしてあった。
そのミキサーを左官屋さんと共に、アトリエデフさんの実験棟に運び込んだ。
ついでに先日塗った壁を確認。
ようやく一部が乾いたかな、という段階。

土壁サンプル

こちらは、木摺りに縄を巻いた巻木舞のサンプル。
やはり先日のワークショップの時に塗ったもの。
これは塗り厚があり、まだほとんど乾いていない。

土壁サンプル

裏はこの状態。
やはり木摺りだけのモノよりも、土の食いつきが良いのは明らか。

土壁サンプル

ちなみにこちらは瀬戸漆喰。
同じ日に塗ったもので、もうすでに乾いており、上塗りが出来る状態。

土壁サンプル

デフの若いスタッフの人と色々話したが、木摺りに土壁を塗るのは結構難しい。
木摺りの厚みやサイズ、隙間の寸法、土の種類・粗さ、土の厚み、裏押さえの有無等々、条件によって割れたり剥がれたりする危険性が高くなってしまう。
また土壁は、厚く塗るほど強度は出るが、その分乾燥に時間がかかる。
工期が短い今の建築現場には、不利な条件だ。
そのようなさまざまな要件が重なり、いわゆるクレームの元を作ってしまう確率が上がってしまうのが実情。
そこで私の場合、瀬戸漆喰にたどり着いたのだ。
左官屋さんとデフさんの若いスタッフでそんな話をした。
デフさんの若いスタッフさんも、今いろいろ勉強中。
ぜひ自分で色々経験して、失敗もたくさんして、そこから学んでほしい。そう思った。

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