先日作った版築のサンプルの型枠を外した。
この面だけ見ると大成功。
でも実際はこのサンプルは失敗だった。
斜めから見るとこの状態。
型枠に土がついてきてしまい、表面が凹んでいる箇所が。
原因は、型枠に使った合板。
通常、コンクリートの表面を滑らかに仕上げる場合、表面処理をした型枠合板を使う。
通称「ロウビキ」と言われている。
コンパネの片面が黄色いツルツルのあれだ。
版築の壁面がコンクリート同様、つやつやに仕上がるかと思って使ってみたが、これが大失敗。
表面処理されているため水分を吸わず、その結果版築の水分がなかなか抜けず、型枠を外すときにくっついてしまったようだ。
下がその型枠。
同じものを4つ作ったが、すべてやり直し。
右側のように、内側を表面処理していない合板に変更。
こうすることで版築の水分を、型枠の合板が程よく吸ってくれる。
一つ目のサンプルは失敗に終わったが、実はその失敗こそ大きな収穫。
失敗から学ぶことが大きいのだ。
まさにそのためサンプルを作っているのだから。
現在二つ目の版築サンプル作っている。
明日には型枠を外せるかな。
今度のサンプルには新たな試みも。
楽しみだ。