香川県高松市で行われた、土壁の技術開発に関する報告会に参加。
正式名称は「土壁の 耐力性能を安定向上させる技術開発 研究成果報告会」。
高松に拠点を置く土壁ネットワークというグループが中心となって、主に香川大学の先生方が研究の成果を報告するというもの。
高速道路が混んでいて、かなり遅れての参加となった。
土壁の耐力性能(強度)を安定的に向上させるための実験ということで、内容はすこぶる難解ではあったが、かなり面白い試みだと感じた。
フロアには壁土のサンプルや、
全国から集められた荒壁のサンプルが。
報告会の後、交流会と懇親会が行われ、様々なジャンルの方達と土壁や漆喰について深い話が出来たことも今回の収穫だった。
この会に誘ってくれたのは、瀬戸漆喰仲間のワイズの山本さん。
いつもありがとうございます。
翌日は場所を変え、その瀬戸漆喰仲間で倉敷に集まり話し合い。
初めて行ったけれどいい喫茶店だった。
高級絨毯の店muniさん。
どちらも、何でも知っている勇建工業加村さんの紹介。
さすが。
そして、皆さんと別れた後は、そのまま姫路経由で淡路に移動。
左官を考える会の植田親方を訪ねた。
前の日、高松で一緒だった大分の原田親方も一緒だった。
この日は姫路に戻るつもりが、親方の言葉に甘えて泊めて頂くことに。
美味しい料理もお酒も心置きなく頂戴しました。
植田親方、ありがとうございました。
そして、初対面の私にも、楽しく深い話をして下さった原田親方にも感謝です。
翌朝、原田親方のリクエストで、近くの喫茶店でモーニング。
ここにもびっくりする方が飛び入り参加したが、長くなるので誰かは内緒。
実に内容の濃い二日間だった。
それまで何回も、高速で淡路島は通過したことがあったが、高速を降りて上陸したのは初めてだった。
刺激的な出会いの数々、その余韻に浸りながら車を走らせていると、ふとこの建物が目に飛び込んできた。
骨組みに屋根だけかけたところへ、貫に藁の束をひっかけただけの素朴な小屋。
同じような小屋をいくつか見かけたが、目からうろこの素朴さだった。
最後にこの二日間を象徴するような建物に出会い、この旅が良い旅だったと改めて感じることができた。
出会った皆さま、ありがとうございました。