前回、屋根が残ってしまった博山先生の看板設置工事。
前日までの雨もようやく収まり、午前中材料の積み込みを終えて、11時に先生の工房へ。
「青梅で用事ができちまってよ。」ということで、それぞれの軽トラで出発することになった。
ところが、100メートルも走らないうちにウインカーを出して止まる先生。
「ETCのカード忘れちまった」ということで引き返した。
と、ちょうどそこへ二名の来客が。
「今から看板を掛けに行くんだけどよ、少しだけ話そうか。」ということで、三十分ほど出発は延期。
ところが、そのお二人の話がすこぶる面白かった。
先生曰く「カード忘れなきゃ会えなかったよな。まあ、縁があるからこうなるんだけどよ。」まさにその通り。
出会いの妙を感じつつ再度出発。現場に向かった。

現場は、当然だが数日前のまま。
脚立で足場を作り作業開始。

垂木に、屋根材を受ける野地板代わりの材を止める。
垂木の天端が波打っているので、曲線を出すため、薄い材料を二重に固定してみた。

別の角度から。

そこへ屋根材を張っていく。

貼り終わると、こんな感じに仕上がった。

暗くなる前にどうにか完成。

今回も、先生のトモダチで、最近僕もすっかりトモダチの、木挽き職人ヒガシデさんが色々手伝ってくれた。
片付けが終わり、すっかり暗くなってしまってから、先生とヒガシデさんのツーショット。

今回は出発から始まり、他にもいくつかの偶然が重なり、先生も僕も絶妙のタイミングで仕事をすることが出来た。
先生との仕事はいつも、その日の天候も含めて、すごく良いタイミングということが多い。
「毎日が楽しくてしょうがない」という先生。
最近側で一緒に仕事をする機会に恵まれて有難いことだが、先生を見ていると、この人は良い運気の流れを自分で作っているな、と感じる事が多い。
すべてがプラス思考。
先生には、見習わなければならないことが沢山あると、今日もまた思った一日だった。