先日、博山先生の工房を訪ねると、新しい看板用の板が二枚。
聞くと、近くの食堂が建て替えすることになり、先生に看板の依頼が来たらしい。
我が工房「藁」の看板をこれから作るための参考に「やり方を教えるから、見に来たら」と言って頂き、早速先生の仕事場に伺った。
この日は前の晩から雪、かなりの積雪で現場にも出られず、ちょうどいいタイミングだった。
こちらの看板は縁を深く掘り、字を盛り上げるやり方。
ちなみに「つ」の半分以上、先生に教えてもらいながら僕が彫らせてもらった。
先生の落款。
続いて二枚目の看板。
こちらは字を深く掘るやり方。
始めは縁を浅く掘り、徐々に深くしていく。
ここで先生の「ブキ」が大活躍。
一度に深くするのではなく、薄く薄く削っていく感じ。
先生は簡単そうにやっていたけれど、実際やってみると道具の特徴をつかむのが難しかった。
「俺は誰にも教わっていないし、弟子もいない」と先生は言う。
この日、看板の彫り方を色々教えて頂き、少しだけ先生の弟子になった気分。
この際、本格的に弟子入りしようかな。