飯田の実家に帰った時、斜向かいで土壁を解体しているのに遭遇。
思わず近寄って観察した。
ここは以前豆腐屋さんだった建物。
昔うちで商売をやっていて、子供のころ、毎日のように豆腐を買いに行っていた思い出がある。
物心ついた時には、もうその豆腐屋さんは商売していたので、おそらく50年以上前の建物だと思う。
2階は増築かな。
で、注目すべきは土壁の中の竹木舞。
驚くことに、全く傷んでいない。
それどころか、この竹を使ってざるでも作れば、いい風合いのものが出来そうだ。
それくらい、中の竹がしっかりしていてびっくりした。
土蔵を壊したりすると、中の竹木舞が傷んでボロボロになった状態のものはよく見るが、これほど痛みの少ない木舞も珍しいのではないだろうか。
壁の土も、中塗りを厚く2cmほども塗ってあり、それにも感心。
昔の仕事を見るのは、当時の職人さん達の声が聞こえてくるようで、とてもいい勉強になる。