植樹した木々

メキシコにいた時、政府が “cada familia cerebra un arbol” (それぞれの家庭で、一本の木を植えよう)というイベントを展開していて、1年間、テレビやラジオでよくCMが流れていた。
メキシコシティーは巨大な盆地で、雨も少なく空気がこもるためスモックがひどく、自動車の排気ガスなどで、空はいつも灰色に霞んでいた。そこで政府が、対策の一つとしてそういうイベントをやったのだ。

何故そんなことを突然思い出したのかと言うと、実は今植樹にはまっている。
今年に入って、自分の土地に70本以上の木を植えた。目標は今年中に100本植えることだ。
樹種は様々。近くの山や知人の山などで採って来た名前も分からない木から、森林組合で買った植林用の苗木まで、ざっと10種類以上はあるだろうか。
一昨日は、新たに買い足した桂の苗木を20本植えた。
あくまでも混ぜ植えが基本だが、出来ればたくさんの紅葉を植えたいと思っていた。3月頃植えた木は、まだ葉が出ていなかったので、木の種類がよく分からない。これは多分紅葉だろうと思って植えたものが、春に葉が出て全く違う種類だったり、突然黄色い花が咲いて「キミは紅葉じゃなかったのね」ということがよくあったが、それはそれでいいのだ。

その場所は以前、唐松の林だった。すぐ側に道が通ったことで、開発され住宅地となり、唐松は切られて更地になった。
信州の唐松林のほとんどは、人が植えた人工林だ。
以前唐松は、炭鉱の坑道を支える材料として使われ、信州ではさかんに植林されたそうだ。
唐松が植えられる前は、そこは楢や栗、桜などの広葉樹の林だったはずだ。周辺の、人が手を入れていない森の樹種を見れば、その土地の植生がある程度解る。そしてそれが、その辺りの、本来の森の姿なのだ。
と言うことで、出来るだけ近くに生えている苗木を移植した。

木を植えると、その成長がとても楽しみだ。今回植えたのは2~3年の苗木(幼木)ばかりなのでなおさらだ。
時々水をやりに行っては、「大きくなれよ」などと、木に話しかけている。


植樹した木々

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