土壁塗り

現在建築中の「八寸角通し柱の家」。先月土壁塗りを行った。
空気が乾燥しているこの時期は、土壁塗りに最適。ただ、だんだん寒くなるので、塗った壁が凍らずに乾く期間が必要。その時の天候もあるし、タイミングとしてはギリギリだった。
幸いその後、晴れの日が多かったので、何とか凍る事なく乾いてくれた。
この状態で春まで置けば乾燥期間としても申し分ない。ギリギリのタイミングだったが、ちょうど良いタイミングでもあった。これで一安心。

今回壁塗りは、プロの左官屋さんにお願いした。ワークショップでとも考えたが、段取りや日程調整する時間がなくて断念。
何しろこの時期に仕上げてしまわないと、次回春まで作業が出来なくなってしまう。
この時期1ヶ月遅れることで、次の作業は4ヶ月先まで出来ない。自然素材を使う工法はそういうことも起こりえるのだけれど、今回、それだけは避けなければならなかった。

壁土の搬入。今回は、信州飯田の壁土。砂の入っていない荒壁用の土。
藁と水を混ぜて練るを繰り返して、何ヶ月も寝かせてある。すぐに使える状態のもの。

土壁

以前、左官屋さんから戴いたミキサーが大活躍。
左官屋さんの倉庫を整理した時、もう使わないから持って行って良いよ、と言われてもらってきたもの。
動力がついていなくてしばらく使えなかったが、今回、オークションで発動機を購入。ようやく生かすことが出来た。
昔はずっと、このミキサーで仕事をしていたそうだ。

土壁

下地は、木摺りに縄を巻いた「巻き小舞」にした。
木摺りを引くのも縄を巻くのも全部手作業。大変な手間だ。でも本格的な竹小舞をかくのに比べれば、自分で出来る分ありがたい。

土壁

北側の壁。僕が土を練り、左官屋さん3人で塗っていく。

土壁

こちらは反対側の壁。塗ったところとまだ塗っていない下地の部分、差がよく分かる。

土壁

表側を塗った後、乾き具合を見て室内側を押えていく。裏押さえとか、裏返しという工程。
裏押さえをすることで、より強い壁になる。

土壁

土を塗ったばかりの壁。乾くとひび割れ、もう少し薄い色になる。

土壁

お気づきの方もいるかもしれないが、今回は丸太を使って足場を組んだ。
工事期間が長くなると、レンタルの足場は割高になるし、足場用の丸太もある程度持っておくと何かと便利なので、足りない分は新たに購入した。
足場丸太に使われる材料は、スギやヒノキの間伐材。
もっと活用する事で、林業の助けになると思うのだが。
その話はまた今度。

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