動物園

最後に動物園に行ったのはいつだろう。
メキシコシティーには立派な動物園があり、メキシコにいた時1回行った事がある。パンダがいて「何で君がここにいるの?」と思ったりした。15年くらい前の話だが、多分それ以来動物園には行っていない。

子供のころは動物園が大好きだった。
実家のある飯田市には小さい動物園があり、そこに行くのが楽しみだった。入り口のアーチをくぐる時はわくわくしたものだ。
規模も小さいし、特別珍しい動物がいるわけではないが、入場料が安くよく親に連れて行ってもらった。
飯田動物園は今もあり、入場料も確かまだ20円くらいだったと思う。
子供のころ飯田の動物園に行く楽しみは、電気自動車に乗れる事だった。
小さな子供が一人乗れるくらいの鉄で出来た電気自動車があって、10円を入れると2、3分走った。
ゴーカートとは違いスピードも出ないし、アクセルだけでブレーキも無い、おもちゃみたいな代物だったが、「これがうちにあったらなー」と真剣に考えたものだ。スギヤマ少年5歳くらいの話。

そんな少年時代の思い出から、自分の子供も動物園に連れて行ってあげたいなー、といつも考えているが、残念ながら近くに動物園はない。ネットで調べたら長野市に大きな動物園があったので、休みの日に早速子供を連れて行ってきた。
茶臼山動物園のゾウ
長野市の茶臼山動物園は、長野市街を見下ろせる小高い山の上にある抜群のロケーションで、ライオンやトラ、キリン、シマウマ、ゾウ、ゴリラ等々、たくさんの種類の動物がいてなかなか立派な動物園だった。
中でもキリンの赤ちゃんが最近生まれたとかで名前を募集していたが、小さくてとてもかわいかった。
2歳半の娘はというと、坂道を走る事や遊具に夢中で動物自体にはまだそれほど興味はない様子。それでも絵本や写真でしか見たことのない動物たちを、実際近くで見たり声を聞いたり出来た事はちゃんと印象に残ったようで、帰りの車の中で「ゾウさんおおきかったねー」とか「ライオンさんが、ガオーといったねー」などと、感想らしきものを話していた。風が強くちょっと寒かったが、まあ行って良かったかな。

それにしても動物園に行くと、檻の中の動物が自分(人間)だったらとつい想像してしまう。
ライオンやトラを、あんな小さな檻の中に閉じ込めておくのは実際とてもかわいそうだ。ストレスもたまるだろうな。
本当は大草原や森の中を走り回れればいいのだろうけれども、それもで密猟や開発などで命や住む場所を奪われたり、動物達にとって故郷は今とても過酷な状況だ。
それは何も外国だけの話ではなくて、日本でもこの冬はたくさんの熊が里に下りて来て大きな問題になっていたが、そうした熊の多くが殺されてしまった。それもこれも、動物の住処を奪った人間に責任があると思うのだが、人間はそれを改めようとはしない。
動物園の動物たちは、狭い檻の中に閉じ込められてかわいそうだが、そういう動物たちを見ることで、人間が本当にしなければならない事を考えさせてくれる気がする。

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