もったいない

以前「お金がないのは悪い事か」という内容のことを書いた。
お金がないことであれこれ工夫して、今手元にある材料を使うことができたという話だったが、今日はまったく逆のことを感じたのだ。

建築の現場がひとつ終わると、プラスチックやら鉄くずやら木材やらの建築廃材が結構出るものだ。
工房のある土地には、いくつかの現場で出たそんな建築廃材が結構たまっていた。
今まではある程度たまると細かく分別して、それぞれ処理場に運んだり、金属などは引き取ってくれる業者に持って行ったりしていた。
ところが今あるゴミは、それほどの量でもない。
しかもいつも持って行く処分場は結構遠く、車で1時間以上は掛かってしまう。
最近はガソリン代も馬鹿にならないし、手間もかかるので、ついつい廃材を捨てそびれていたのだ。
でもその日ばかりは、どうしてもそれらのゴミを処分しない事には周りが片付かない。
ということで、近くにある別の処理場に電話した。
「プラスチックや金属のゴミを持って行きたいんだけど。」
「いつでもどうぞ。」
ということで軽トラ2台分のゴミを処分してすっきりした。
しめて7千数百円也。
これを高いと思うか安いと思うか微妙なところだ。
でもその時ふと思った。
あれこれ思い悩んで迷っているよりも、多少のお金で解決できる事は、それですっきりさせた方が良い場合がある。
ある友人が言っていた。お金は後でいくらでも稼ぐ事が出来るが、時間はいくらお金を積んでも買うことは出来ない。

日本には「もったいない」という素晴らしい言葉がある。
最近思うに、このもったいないにはどうも2種類あるようだ。
一つは、物を無駄にする事。食べ物を残したり水を出しっぱなしにしたりして、「もったいない!」と怒られるれるのはこれだ。
もう一つは、与えられた情況やチャンスを生かしきれない時。この場合、誰も注意してくれない。

少しの手間やお金を惜しんで、わざわざ遠回りをしているなんてことは良くあるが、実はこれとてももったいない事なのだ。
必要のないモノや分不相応のモノを買ったりしてお金を浪費するのはもったいないが、少しのお金を出し渋って遠回りするのはもっともったいない。
でもその見極めがとても難しい。

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  1. 2015.07.25

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